アニメと日本の底力
10月22日はアニメの日とされているそうです。
これは日本動画協会が2017年に制定したそうで日本初のカラー長編アニメーション映画の公開日が1958年10月22日であったことにちなんでだそうです。
コロナ渦の自粛期間中にアニメを多く見た人は多いのではないでしょうか。
現在言わば鬼退治を題材にしたアニメが老若男女問わず日本を席捲していますが、これも自粛期間中の影響という部分が大きいのではないでしょうか。
日本ほどアニメが制作されている国はないと言えるほど日本を代表する文化となっているアニメーションは数多く制作され、人々に活力を与えているように思われます。
音楽においてもヒットチャートの上位には何かしらのアニメソングが君臨し、知らないうちに耳に入ってきた曲が実はアニメの曲だったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
今現在働き盛りの親世代は生まれた頃からアニメに慣れ親しんだ世代であり、当たり前のように生活の中にアニメが存在した幼少期を過ごしていたため比較的アニメに免疫があり、その子供たちにおいてはテレビやネット、スマホでいつでもどこでもアニメが見られる時代を生きている訳です。こういった背景もあるのだと思います。
コロナの影響は続いているものの、Go toトラベルやGo toイートといった政府主導のキャンペーン等で経済活動は復活傾向にあり、新たな生活の方向性が見えつつある状況でのこのアニメの人気は経済活動の復活の起爆剤の一つになったと言えるのかもしれません。
しかも前述で述べたアニメは映画化されたため、打撃の大きかった映画館の救世主となっているようです。更には各企業がこぞってコラボ企画を立ち上げ一斉にキャンペーン等を展開し、空前のブームとなっています。
作品の内容にも関係がある可能性があり、主人公の優しさに共感するという意見も多いようで、コロナの影響によるギスギスした世の中の風潮に対して優しさを感じることで癒されているのかもしれません。
先日ある有名なアニメのキャラクターデザインをする方の作品展が倉敷で開催されていたのを知り、久しぶりに美術館に足を運びました。コロナ渦になってからは初めてだったため少し心配をしましたが、来場者には検温、マスク着用、連絡先記入等の対策をがされており、比較的来場者も密ではなかったため、ゆっくりと鑑賞することができました。
幼少期から見ていたキャラクターの本物の原画を目の当たりにして一気に当時の懐かしい感覚に戻っていました。この方がキャラクターデザインしたアニメの原作者の方が先日亡くなられた事もあり、追悼の念も込めて訪れたのですが、逆に元気をたくさんもらえたように思います。
このようにアニメは見た人それぞれの記憶や心に残り、活力の源になっているのかもしれません。
先が見えない中、一つの光が差したような感覚にみんなが奮起し、日本の底力を見せる時は今なのではないでしょうか?
日本人の何かに没頭していく力はすばらしいものだと思います。
この団結力にも似た力こそが日本のコロナ渦に立ち向かう活力を生み出す原動力であり、誇れる文化なのだと思います。
このことからもつくづく日本人は生きるための工夫が上手いなと感じました。
今日は普段見ない人もアニメを見て活力を養ってみてはいかがでしょうか。
明日も頑張りましょう!