マスク着用の常識化とその意味
コロナ渦では今や常識となりつつあるマスクの着用。最低限のマナーであるというイメージが浸透してきているように思われます。
そんな中先日、飛行機に搭乗した乗客にマスクを着用していない人がいたため、乗務員がマスクの着用もしくは席の移動を依頼したところ断固拒否されてしまい、45分遅れで離陸後にも大声を出すなどしたため、航空法の安全阻害行為とみなし、途中の空港に臨時着陸をしてその乗客を降ろし、再出発したため目的地に2時間以上遅れて到着したというニュースが流れていました。
この飛行機には120人もの乗客が乗っており、多大な影響が出たようです。
前述でも述べたように今やエチケットとしてマスクを着用する考え方が当たり前のようになっているにも関わらず、考え方や主義を貫くのかは分かりませんが少なくとも120人の他の乗客乗員には多大な迷惑をかけたこととなり、誰の特にもならない結果となった訳です。
これ以前にも離陸後に自分はコロナの陽性と乗務員に嘘を告げ偽計業務妨害で逮捕された人もいましたが、このままだと残念ながらこのような行為を行う人が今後増えるのかもしれません。
そういったことも考えながら人や物の移動をしなければならないかと思うとうんざりするしかないのではないでしょうか。
以前のブログでも書かせていただきましたが、みんなが感染拡大を恐れ不安になっている今だからこそ他人への気遣いは必要であり、協力する心が重要ではないかと思います。
特に我々物流に関わる者にとってはこういった場面に遭遇する可能性は高くなります。その時きちんと対応できるよう対策も必要となってくると思います。
今回のケースは航空法に則り対応されたようですが、ケースバイケースで対応しなければならない可能性は大であり、難しい判断を迫られることも想定しなければならないのではないでしょうか。
空気を読むや気遣い、おもてなしの精神は日本人の美徳として捉えられていたはずです。
残念ながらここ最近の日本にはそういった考え方が感じられないようになってきていると思われます。
そして今年残念ながら延期となったオリンピックのメインテーマは『おもてなし』だったはずです。忘れていませんか?こんな状況で来年開催して大丈夫ですか?
世界は見ています。今こそ日本の美徳を世界にアピールすべきではないでしょうか。
コロナとの付き合いはまだしばらくは続くでしょう。しかし感染しなくても心が病んでしまっては意味がありません。
気を強く持ち、自分以外の人への配慮を忘れず行動すれば必ず先は見えてくるはずです。今は我慢です。耐えましょう。
晴れた青空に二本の白い雲を吐きながら飛んでいく飛行機の姿のように清々しく生きて行きたいものです。