物流倉庫を立ち上げる際の流れや必要事項から見るポイントとアウトソーシング
昨今急増するECの対応や人の生活志向の変化による商品の多様化への対応するため、
自社で新たに物流倉庫を立ち上げなければならない環境が増えている状況があります。
ここではまず、物流倉庫を立ち上げる際の一般的な流れをご紹介します。
まずは物流倉庫を立ち上げる際のスケジュールにおいて大きく二つの流れが発生します。
①倉庫の建設もしくは賃貸
②倉庫業務の準備
①は新たに倉庫を建設するのか、賃貸で行うのかによって大きく変わってきますが、今回は建設の場合で見てみます。
基本設計 → 実施設計、確認申請 → 施工会社決定 → 建築工事 → 検査
②は建設、賃貸にかかわらず以下の流れになると思います。
基本計画 → 基本設計 → 詳細設計 → 制作 → 工事 → テスト → 教育 → 本稼働
倉庫建設は施工会社まで決まれば後は施工会社の工事の流れとなりますが、業務の準備は様々な事を考え、確実に進めていかなくてはならないため、細かく見ていきたいと思います。基本計画ではこの物流倉庫で行う業務の特徴等を考慮して倉庫の主な機能等を決定し、推進していくメンバー、出荷先件数、在庫・出荷の物量のキャパシティー設定等を行い、また立地場所の検討を配送先や仕入れ先、交通アクセス、人員確保等の条件を考慮して行わなければなりません。
基本設計では商品分類や荷姿、保管場所等を考慮して出荷先に関する条件や商品別の在庫数、1日当たりの処理量等を元に基礎データを作成し、倉庫内での作業の運用方法を決定し、現状使用しているシステムの活用可否やそれによる新規WMS設計及び導入検討、スペースの算出及びマテハン等も考慮した大まかなレイアウト設計、倉庫建設会社へ作業内容やマテハンを使用する機械等を考慮した建築与件を提示し、それを踏まえた建築実施計画書を確認します。
詳細設計では作業に必要な機器や備品を選定し、トラックの出発時間等の配送スケジュール作成、基本運用に基づいた現場での運用
及びシステム運用の詳細設計、完成した建築図面を踏まえた詳細レイアウト、作業のスケジュールやそれに基づく作業者数の査定、
施工会社の建設スケジュールを元に物流機器メーカーやその他関係業者へ導入スケジュール表の作成を依頼し、導入スケジュールを調整します。
制作・工事・テストにおいて作業者へのマニュアル作成や人材募集をし、現地でのテストを経て教育において
作業員のスキルレベルに応じた人員配置を行い、本稼働となります。
長々と羅列しましたが、大まかにこのような流れで動かなくてはなりません。
詳細はさらに複雑な工程があります。
お気づきだと思いますが、倉庫を新たに建設し運用しようとするとこれだけの手間や工程がかかってしまいます。
大変ですよね。
新たな物流倉庫を建設するか迷われている方、建設してうまく運用するのに不安があると考えられている方、
倉庫を建てるまでではないのだけどという方、一度その倉庫業務を弊社へアウトソーシングしてみませんか?
ご相談を重ねたうえでご希望に添えるよう努力させていただきます。